生活を行ううえで電気・ガスと並んで必要なものが水道です。
洗い物や洗濯に使う他、料理や飲用で使うこともできます(日本の水道水は飲んでも問題ありません)。
このページでは、水道の契約や支払いについて詳しく解説していきます。水が使えないと生活ができませんので、忘れずに手続きをしておきましょう。
契約する水道局を確認する
まず、自分の住居を管轄している水道局を確認する必要があります。水道は各エリアごとに管轄の水道局・水道課があり、契約も原則としてその水道局・水道課と行うことになるからです。
東京エリアの場合は、基本的に東京都水道局が管轄の水道局です。
上記エリアでない場合は、不動産仲介業者などに管轄水道局とその電話番号などを教えてもらいましょう。もちろん、同じエリアに住んでいる人がいれば、その人に聞いても大丈夫です。
契約の流れ
契約する水道局が確認できたら、さっそく手続きを進めましょう。
準備しておくもの
以下は水道の契約において最低限必要になるものです。
- 水道を使う物件の住所
- 契約者氏名
- 連絡先電話番号
上記に加えて、オンラインで申し込む場合にはメールアドレスも聞かれることがあります。
契約手続き
水道の契約手続きは、電話、郵送、あるいはオンラインの申し込みフォームで行うのが一般的です。
例えば東京都水道局では、英語のオンラインの申し込みフォームが存在します。注意事項などもすべて英語で書かれているので、安心して続きを進められますね。
管轄の水道局に外国語対応している電話番号や申し込みフォームがない場合、日本語がわかる方にサポートしてもらう必要が出てくるかもしれません。
まずは、管轄水道局のウェブサイトに英語版のページがないかどうかを調べてみると良いでしょう。
3~4営業日前の申し込みが必要
一般的に水道の開始申し込みは、実際に使用開始する日の3~4営業日前までには連絡する必要があります。
東京都水道局の場合、日曜・祝日を除いた3日前までに連絡が必要です。
直前の申し込みでは間に合わないので、住居の契約を結んだら早めに水道の手配を済ませるようにしましょう。
水道料金の計算方法
水道料金は基本的に以下のような計算で算出されます。地域によって細かい差がある場合もあります。
「(基本料金 + 従量課金) × 消費税相当額(1.10)」
基本料金の部分は、住宅へ水を流す水道管の口径によって決まります。東京23区では、もっとも口径が狭い13mmだと860円、次に狭い20mmでは1,170円の基本料金となっています。
従量課金の部分は使用量に応じて金額が変わります。こちらも東京23区の場合ですが、13mm、20mm、25mmの口径においては以下の価格になっています。
水道使用量(㎥) | 従量課金の金額(1㎥あたり) |
---|---|
1~5 | 0円 |
6~10 | 22円 |
11~20 | 128円 |
21~30 | 163円 |
一人暮らしであれば大体1ヶ月8㎥ちょっとの水道使用量であるところが多いので、従量課金がかかったとしても微々たるものですね。
下水道料金の計算方法
水道の契約では水道料金に加えて、下水道料金も請求されます。計算式は変わりませんが、基本料金の額などが変わってきます。
東京23区を例にとると、1ヶ月あたりの水量が8㎥までの場合は560円 + 消費税相当額(10%)という固定料金になっています。これが基本料金ですね。
対象となる水量(㎥) | 料金(消費税相当額別) |
---|---|
0〜8 | 560円(固定) |
9〜20 | 110円(1㎥あたり) |
21〜30 | 140円(1㎥あたり) |
31〜50 | 170円(1㎥あたり) |
しかし、9㎥を超えると1㎥あたり110円 + 消費税相当額(10%)が加算されていきます。さらに使用量が大幅に増えると、増えた分の水量にはより高い料金が適用されます。これが従量課金の部分です。
日本語ですが、早見表がありますので興味があれば見てみてください。
生活で必要な範囲の料金は抑えつつ、大量に使用する人にはそのぶん高い金額を請求するという仕組みになっているのです。
一人暮らしの水道料金目安
上下水道の計算をしようと思うと少しややこしいので、単純に一人あたりどのくらいかかるかの目安だけ覚えておくと良いでしょう。
一人暮らしの場合、目安は2ヶ月で4,000円ほどです。水道の検針は2ヶ月に一回行われるため2ヶ月で出していますが、一ヶ月に直せば2,000円くらいということですね。
一般家庭における水道の使用はお風呂のウエイトが大きいので、湯船に浸かることが多い人は料金も高くなることが多くなっています。
水道料金の支払いについて
多くの場合、水道料金は口座振替、クレジットカード、そして払い込み用紙による支払いに対応しています。
電気やガスと同じく、口座振替やクレジットカードでの支払いを行うためには別途申し込みが必要です。
詳しくは以下をご覧ください。
払い込み用紙の場合、コンビニエンスストアで支払いを行うのがもっとも簡単です。レジのスタッフに払い込み用紙を手渡し、そのまま支払いを済ませましょう。
なお、水道料金の請求は原則として2ヶ月に一回なので、払い込み用紙も2ヶ月に一回しか届きません。
水道料金の払い込み用紙
水道料金の払い込み用紙は、定期検針が行われた際に届けられます。
通常の支払いをする上では、「請求金額」「支払期限」と書かれた場所だけ確認すれば十分でしょう。「お客さま番号」は物件の退去などの手続きを行う際に必要となります。
また、「使用量」という部分では、該当期間に使用した水道の量を確認できます。
心当たりがないのに使用量や請求金額が大幅に増えていたら、水漏れなどのトラブルが発生していないかチェックした方が良いかもしれませんね。
まとめ
水道は生活するうえで必須のものなので、住む家が決まったら電気やガスと一緒に早々に手続きを済ませてしまいましょう。
契約する先が地域によって決まっているため、あまり悩まずに手続きを進められると思います。
料金はしっかり計算しようとするとややこしいので、ざっくり2ヶ月で4,000円と考えておくことをおすすめします(一人暮らしの場合)。