日本で快適に暮らす上で欠かせないものの一つが、「住む家」ではないでしょうか。
部屋の間取り、広さはどれくらいか、周辺環境はどうなっているのか、気になってしまうところが多くあると思います。実際に物件を見て選べればいいのですが、海外からではそれも難しいでしょう。
そんなときの手段の一つとして、「日本に来てから住む家を探す」という方法があります。短期滞在できる施設で生活しながら、物件を見て回るという方法ならば、住んでから後悔するリスクを減らすことができます。
この記事では「日本に来てから住む家を探す」という外国人の方が、短期滞在先として利用できる施設をご紹介します。
※日本での賃貸物件の探し方についてはこちらの記事をご参照ください。
短期滞在先の例
外国人の方が短期滞在先として利用できる施設は、主に3つあります。
- ホテル
- ゲストハウス
- マンスリー・ウィークリーマンション
それぞれの特徴をご紹介します。
ホテル
ビジネスホテルやシティホテルは利用できる短期滞在先のひとつです。
メリットは滞在の手続きが簡単で、海外から誰でも手配することができるところです。デメリットは高い費用がかかることと、部屋の広さが十分ではないことです。
滞在する時期やホテルにもよりますが、ホテルに長期に滞在するのは高い費用がかかります。
部屋の広さも十分とはいえません。ホテル滞在に慣れているビジネスパーソンや、単身者の方ならば問題はないかもしれません。しかし家族で来日し、滞在先を探すという方は、部屋の狭さがストレスになることもあります。
ホテルを短期滞在先として考えている方は、繁忙期を避けて手ごろな価格で利用できるホテルを探すことがおすすめです。
また、家族での滞在を予定している方は、まず単身で滞在していくつか候補を探す、家族はその後から来日して最終決定をする、などの方法で大人数での滞在日数を減らす方法もあります。
ゲストハウス
外国観光客の滞在先としても人気なゲストハウスを短期滞在先として利用する方法もあります。
日本でもゲストハウスは増加傾向にあり、ホテルと違って比較的リーズナブルな値段で利用できることが特徴です。
例えば以下のようなところがありますね。
ゲストハウスは、外国語が得意なスタッフや、利用する外国人が多いことも特徴の一つです。日本人スタッフや先に滞在している外国人に周辺の状況を聞くことができ、情報収集の場としても活用できるでしょう。
マンスリー・ウィークリーマンション
短期契約のマンスリー・ウィークリーマンションを滞在先として利用することもできます。
契約手続きが必要ではあるものの、賃貸物件の契約に比べると、マンスリーマンションやウィークリーマンションの手続きは比較的簡単です。敷金や礼金といった初期費用がかかることもなく、海外の住所や連絡先で、保証人がいなくても契約できることが多くなっています。
ホテルと比べてしっかりと暮らしができるという点もメリットが大きいですね。家具や家電が備え付けのタイプが多く、すぐに生活を始めることができるのも嬉しいポイントです。
それそれの特徴まとめ
上記で挙げた3つの短期滞在先を表にまとめました。
項目 | ホテル | ゲストハウス | ウィークリー・マンスリーマンション |
---|---|---|---|
価格 | 1泊6,000円〜 | 1泊3,000円〜 | 1ヶ月70,000円〜 |
住み心地 | △ | ○ | ◎ |
契約のしやすさ | ◎ | ◎ | ○ |
特徴 | 手軽に滞在できる。部屋は綺麗だが狭い。滞在日数に応じて費用が増える。 | 手軽に滞在できる。大人数で滞在できる施設もある。スタッフや外国人から情報収集しやすい。 | 契約の手続きはあるが、比較的簡易で海外から行える。日本の暮らしをリアルに体験できる。 |
上記はあくまでも一般的な例で、あてはまらない施設もあるので、大まかな傾向として参考にしてもらえれば幸いです。
短期滞在先の手配方法
それぞれの短期滞在先を手配する方法を紹介していきます。
ホテル
旅行でホテルを手配するときと変わりありません。滞在日数を伸ばすときも、ホテルへ直接連絡するか、インターネットから予約すればOKです。
ある程度の日数で滞在することが決まっているならば、その日数で予約をとる方がベターです。ホテル側も同じ部屋を手配してくれるため、荷物を移動させる手間がはぶけます。
予定より滞在日数が短くなったときは、事前に決済を済ませていると返金の手続きが面倒になることがあります。そのため滞在日数が正確に決まっていない人は、その都度予約をとるのがおすすめです。ただし、満室にはご注意ください。
ゲストハウス
ゲストハウス(ホステル)への宿泊手続きはホテルと変わりありません。
ホテルほど施設数は多くないので、長期での滞在を予定している場合は、あらかじめその日数で予約をとるのがおすすめです。
返金の手続きが面倒になるリスクはホテルと同じですが、部屋が予約でいっぱいで延長できないリスクを考えると、あらかじめ予約をしておいた方がベターです。
マンスリー・ウィークリーマンション
マンスリーやウィークリーのマンションを利用するには、契約の手続きが必要です。ただ、正式な賃貸契約と違って比較的簡易に行うことができ、海外の住所や連絡先でも契約が可能です。
主な流れをご紹介します。
- STEP1:インターネットで物件を探す
- STEP2:物件情報の確認・メールでのやりとり
- STEP3:契約手続き
- STEP4:鍵の受領・利用開始
それぞれについて、詳しくご紹介します。
STEP1:インターネットで物件を探す
インターネットで物件を検索します。「外国人 マンスリーマンション」などと検索すると、外国人向けの物件を用意しているサイトが数多くあります。
例えば以下のようなところですね。
- Search for foreigner-friendly monthly apartments | Good Monthly (English)
- Furnished Apartments in Japan | MONTHLY NAVI (Japanese and English)
- Apartment Tokyo/Guest house Foreigners EN FLAT TOKYO Dormitory/Monthly Apartment(WASEDA,YOGA,YOTSUYA,MEJIRO) (English)
- Multilingual apartment info “Live in Japan”. (English)
こうしたウェブサイトなどから情報収集を行い、気になる物件があればメールで問い合わせてみましょう。
STEP2:物件情報の確認・メールでのやりとり
問い合わせをすると、担当者からメールで連絡が入ります。物件の写真や間取り図、契約の内容などを連絡してくれるので、よく確認しましょう。
海外からでは物件の内覧はできませんが、日本人もマンスリー・ウィークリーマンションの内覧をすることはほとんどありません。そのため、物件の情報は写真を多く使い、わかりやすくしてくれています。 短期滞在の利用が主なので、部屋もキレイです。
気になった点やわからない点は、メールで問い合わせれば回答をしてくれます。
STEP3:契約手続き
通常の賃貸契約であれば、敷金、礼金、仲介手数料などの初期費用が必要となります。新たに部屋を契約した場合は、電気、水道、ガスなど光熱費の契約手続きも、自分で行う必要があります。
しかし、ウィークリーやマンスリーのマンションならば、これらの手続きは必要ありません。全てを含んだ料金設定になっているので、面倒な手続きを行わずに滞在できます。
契約の手続きもメールで行うことができます。海外の住所や連絡先でも契約可能で、保証人も必要ないことががほとんどです。
料金は基本的に前払いとなりますが、クレジットカードで支払うことができます。
STEP4:鍵の受領・利用開始
契約手続きが完了したら、あとは鍵の受け渡しです。来日したら物件の担当店舗に行き、鍵を受けとります。物件に行けばすぐに住める状態になっています。
部屋には家具や家電が備え付けられていることがほとんどで、インターネット回線も利用できる物件が多いです。
まとめ
日本での滞在期間中、住む家の環境は快適な生活を送る上で欠かせない存在です。 海外から日本の住居を契約することは難しく、思っていた物件と違うという問題も起こり得ます。
そこで、この記事で紹介したような短期滞在先を利用することで、自分にあった物件をじっくり探す時間を持つことが可能となります。
日本での暮らしを快適にするために、一時的な短期滞在先の利用を検討してみてはいかがでしょうか。