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日本で引っ越しを行う方法と必要な手続き

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転勤や転職、入社や入学に伴う移動で引っ越しをする外国人の方も多いと思います。

日本で引っ越しを行うにはどうすればいいか、必要な手続きは何があるのかなど、引っ越しに不安を抱えている方もいるのではないでしょうか。

この記事では、日本で暮らす外国人の方が引っ越しを行う方法や、必要な手続きをまとめてご紹介します。

引っ越しを行う方法

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日本で引っ越しを行う方法は大きく分けて3つです。

  • 引っ越し業者に依頼する
  • 友人・知人に手伝ってもらう
  • 自分一人(家族)で行う

今回は、一番ポピュラーな引っ越し業者を使う方法について、ご紹介します。

友人・知人に手伝ってもらう、自分一人(家族)で行うときも、後に述べる引っ越しに伴う手続きは共通していますので、参考にしてください。

引っ越し業者に依頼する方法

引っ越し業者に依頼する場合、日本語のできる方であれば、まずインターネットの一括見積もりサービスを利用するのがおすすめです。

引っ越し料金は一律で決まっているわけでなく、同じ条件でも引っ越し業者によって料金が異なります。しかし、1件1件引っ越し業者に見積もりを依頼しすると、時間も手間もかかります。

そこで、一括見積もりを利用すると、無料で複数の業者の料金を比較することができるのです。

例えば以下のようなサイトに必要情報を入力するだけで、利用可能な業者から見積り金額が提示されます。

気になった業者があれば、直接メールや電話でやりとりすることで、より詳しい話を聞くことができます。引っ越し業者によってはインターネット上で完結することもありますし、直接自宅に来て荷物の量を確認し、細かく見積もりを出してくれる業者もあります。

メールのやりとりならば、日本語の会話に自信がなくても対応が可能です。より詳しく見積もりをして欲しいという方は、直接自宅に来てもらうといいでしょう。

基本的に見積もりを依頼するだけなら、どの引っ越し業者も無料で行ってくれます。自分にあった引っ越し業者を選びましょう。

英語対応の引っ越し業者

とはいえ、日本語でのやりとりは少し心配という方もいると思います。そういった方は、以下のような英語対応を行っている引っ越し業者に相談してみてください。

引っ越し時に必要な手続き

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ここでは引っ越し時に必要な手続きについてご紹介します。

STEP1:引っ越しの決定

引っ越し先および引っ越し時期の決定

まずは引っ越し先と引っ越しの時期を決定します。

日本では3月から4月が転勤、就職、入学の時期と重なるので、この時期に引っ越しを行うと料金が高くなります。また、近年は人手不足により、引っ越し業者に空きがないことも多いです。

そのため、急な引っ越しでなければこの時期は避けるか、早めに動き出すことがおすすめです。

引っ越し先の賃貸物件を探す流れについてはこちらの記事をご参照ください。

引っ越し業者の選定

引っ越し先と時期が決まったら、家具や荷物の運搬を行ってくれる引っ越し業者を選定しましょう。

前章を参考に、一括見積もりサービスを利用したり、外国語対応の業者に相談したりしてみてください。

現在の住宅の退去の連絡

引っ越しが決定したら、現在住んでいる物件の管理会社や大家さんに退去したい旨を伝えます。

ほとんどの日本の賃貸契約では、退去は1ヶ月前に申し出ることが一般的です。急に引っ越しが決まった際は、一言お詫びをして伝えるといいでしょう。

STEP2:引っ越し前までの準備

スケジュールの確認

引っ越し業者と相談して引っ越し日が決まったら、いつまでに何の手続きを済ませるのか確認しておきましょう。

本記事で紹介している内容をぜひ参考にしてみてください。

荷物の梱包

引っ越しまでに使わない荷物があれば、早めに梱包しておきましょう。日常的に使うものは引っ越しの前日や当日に梱包します。

粗大ゴミ、不要なゴミの処分

荷物の梱包をしていると、不要なものが出てくると思います。ゴミを出せる日は決まっているので、引っ越しまでに処分できるようなスケジュールで動くのが望ましいですね。

特に、粗大ゴミは予約が必要なことが多いので、早めに確認しましょう。こちらも併せてご確認ください。

子供の転校、転園手続き

お子様がいる方は、学校ならば転校手続き、幼稚園や保育園ならば転園手続きをしましょう。それぞれ連絡すれば、必要な手続きを教えてくれます。

STEP3:引っ越し前日までにやっておくべき手続き

住んでいる市区町村役場での転出手続き

別の市区町村へ引っ越す場合は、現在の市区町村役場で転出の手続きをします。一般的に引っ越し日の14日前から手続きができますので、スケジュールを調整しておきましょう。こちらの記事も併せてご確認ください。

なお、同じ区域で引っ越しを行う場合は、引っ越し後に転居手続きを行う流れとなります。この場合も手続きを行う場所は市区町村役場です。

電気、ガス、水道の引っ越し手続き

電気、ガス、水道の事業者へそれぞれ連絡し、住所変更の手続きを行います。

以下に東京電力、東京ガス、東京都水道局の引っ越しに関するページを載せていますので、ぜひ参考にしてみてください。

郵便物の転送手続き

日本の郵便局では、引っ越し後1年間、前の住所に届いた郵便物を新しい住所へ転送してくれるサービスがあります。

引っ越しの手続きが漏れてしまった郵便物なども、この手続きで受け取ることができるので、申し込みをしておきましょう。下記から申し込みができます。

インターネット回線の引っ越し手続き

現在住んでいる住所でインターネットを契約している場合は、住所変更の手続きが必要です。

こちらも多くの場合はインターネット上で手続きができますので、利用している会社に確認して対応しましょう。

その他利用しているサービスの引っ越し手続き

その他、個人で利用しているサービスがあれば住所変更の手続きを行いましょう。

例えばAmazonの配送先が前の住所のままで、気づかずに注文してしまった、というケースも起こりえます。自分が契約・登録しているサービスを洗い出し、できるだけ手続きを行っておいてください。

会社へ引っ越しの報告

会社に勤めている方は、会社へ引っ越しの報告をしましょう。新しい住所によって通勤手当の額が変わることもあります。

保険、銀行、携帯電話、クレジットカードの登録住所変更

それぞれ契約している会社へ住所変更の連絡をしましょう。

住所変更を行わなくてもサービスを利用することはできます。しかしその場合、必要な書類の送付があったとき、前の住所に送られてしまうことになります。

後々面倒なことになる可能性があるので、忘れずに対応しておきたいですね。

STEP4:引っ越し当日の対応

最終の荷造り

日常的に使うからと梱包していなかったものを梱包していきます。

例えばドライヤーなど、引っ越し先でもすぐに使うものは、ダンボールに内容物を記載しておくなどしてわかりやすくしておきましょう。

引っ越し業者との最終確認

引っ越し業者にお願いしたいことがあれば伝えましょう。また、業者から何か指示があれば対応しましょう。

プランによって対応範囲は異なりますが、運び出しや搬入は業者の人がやってくれます。また、日本にチップの文化はありませんが、飲み物などの差し入れをすると喜ばれます。

家の掃除

退去する部屋に汚れが残っていると、清掃費用などで余計なお金がかかってしまいます。お世話になった感謝の気持ちも込めて、出ていく前に清掃をしておきましょう。

退去の立ち合い、鍵の受け渡し

不動産会社の方の立会いのもと、現在の物件の退去手続きを行います。ここで物件に傷や汚れが見つかると、その分の原状回復費用が請求されることとなります。

問題なければ、鍵を返却して終了です。

STEP5:新居に引っ越した後の対応

引っ越し業者への差し入れ

引っ越し前の家での搬出作業時と同じように、搬入時にも飲み物などの差し入れをすることが多いです。

新居の掃除

事前に清掃が行われていますが、時間が経っていることもありますので、簡単に掃除をするといいでしょう。

引っ越し作業前に物件の契約をスタートさせている場合は、荷物のない状態でスムーズに掃除をすることができます。

荷ほどき

引っ越し業者によって荷物が搬入されたら、すぐに使うものから梱包を解き、整理していきましょう。

電気、水道、ガスの使用開始

事前に申し込みをしておけば、電気、水道はすぐに使えるようになっています。ガスは業者がきて、開栓の立ち合いが必要な場合があります。

ガスの開栓立会いについてはこちらに詳しく記載しているので、併せてご参照ください。

転入届

引っ越し先の市区町村役場に行って、転入届を提出しましょう。詳しくはこちらの記事をご確認ください。

同じ区域内での引っ越しの場合、このタイミングで転居届を提出することになります。

この際、在留カードを忘れずに持参し、裏面に新しい住所を記載してもらうようにしましょう。

子供の転校、転園手続き

新しく通うことになる学校、幼稚園や保育園に必要な手続きをしましょう。それぞれ連絡すれば、必要な対応を教えてくれます。

運転免許証の住所変更

運転免許を所持している方は最寄りの警察署に行き、住所変更の届出をします。その際、住所変更をした在留カードを持っていきましょう。

まとめ

引っ越しを無事に終わらせるコツは早めに準備をすることです。早めに引っ越し日を決めて、スケジュールを立てて動くようにしましょう。

また、外国人の引っ越しも日本人の引っ越しも、基本的なことは変わりありません。

大都市の人ならば、一度は引っ越しを経験していることが多いので、職場の同僚や友人に相談してみるのもおすすめです。

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